Sept 8, 2021 熱力学ノート1-20講
19/07/2021
この熱力学ノートは初学者や学生が読むものではなく,そういうものを作る準備にまず本職の教師向けに書いたコメント集であるが,かなり系統立ってはいる.
Hypertextとして書かれている. この版からすべての外部リンクなども見られるはずである.歴史の部分には同時代の芸術文化に関するvideoの引用もある.
熱力学ノート1-20講までを整理してひとまとめにした.10講までは前置きと歴史的概観である.11-18講がエントロピーの構築まで,19講は凸解析のイロハである. 歴史的部分での主な関心は,どうして熱学が始まったか,および熱力学の創始者Clausiusはどういう発想をしていたのか,である.どちらも山本氏の好著「熱学思想の史的展開」の要約であるが,後者については,さらに原典にあたって異議のある点は明示してある.
11講「平衡状態とは何か」12講「熱力学空間」13講「第一法則」14講「仕事座標」15講「第二法則」16講「エントロピーの存在」17講「エントロピー最大の原理」18講「Eと-Sの凸性」で熱力学の展開を始めた.