はじめに重要な修正改訂のみを並べすべての一覧表をその後につける.
(1) 謝辞追加
小田啓太氏の指摘により数理論理学的間違いを第 2刷で訂正することができた.感謝して明記する .
(6) p26(註49) 地球の生物は , バクテリア(Bacteria真性細菌\index{しんせいさいきん@真性細菌 Bacteria}), アーキア(Archaea古細菌)\index{あーきあ@アーキア Archaea}と真核生物(Eucarya)の3領域(domain)\index{りょういき@領域 domain}に大分類され る (アーキアは単系統群ではないようであるが) .われわれは真核生物の 6界(6 kingdoms)の中の キノコと動物を含むグループの一員である.
→
地球の生物は , かつては, バクテリア (Bacteria真性細菌\index{しんせいさいきん@真性細菌 Bacteria}), アーキア(Archaea古細菌)\index{あーきあ@アーキア Archaea}と真核生物(Eucarya)の3領域(domain)\index{りょういき@領域 domain}に大分類され ていた (改訂された結果についてはT. A. Williams, P. G. Foster, C. J. Cox and T. M. Embley, ``An archaeal origin of eukaryotes supports
only two primary domains of life,'' Nature {\bf 504), 231 (2013)参照). われわれは真核生物の 大分類では キノコと動物を含むグループの一員である.
(8) p31(A3 ラッセルパラドクス最後のパラグラフ) ラッセルパラドクスを避けるために標準的公理系 (Zermelo-Fraenkelの公理系)では$a \in a$が生じないように, `正則性の公理(foundation axiom) (FA)'というものを置く .この公理は与えられた集合が限りない `入れ籠構造'になっているのを禁止する, つま...
→
標準的公理系 (Zermelo-Fraenkelの公理系)では,`正則性の公理(foundation axiom) (FA)'というものがおかれている. この公理は与えられた集合が限りない `入れ籠構造'になっているのを禁止する, つま....
(11) p61(脚注52) 「図式が可換である」とはどんなやり方で矢印にしたがって図形をたどっても結果に矛盾が生じないということ.
→
「つぎの図式が可換」という意味は,要するに.右上隅を通る経路に沿っても左下隅を通る経路に沿っても答えが一致するということ.
(13) p63(補註2.3.1 4行目) $x_n = \cos (2^n \cos^{-1}(x_0)) $
→
$x_n = \sin^2 (2^n \sin^{-1} \sqrt{x_0}) $
(16) p120(脚注175第二パラグラフ) 量子統計力学 において対応する等重率原理はいかなる等しいエネルギーを持ったエネルギー固有状態も同じ確率で出現する , というものである.もちろんこのような原理は量子力学のみから導けはしない.
→
量子統計力学 の基礎づけは,古典論の場合と違い,本当に量子力学だけでいいのかどうかデリケートな問題である.
(22) p179(脚註98) K.\ Nozaki and Y.\ Oono, ``Renormalization-group theoretical reduction,'' Phys.\ Rev.\ E {\bf 63}, 046101 (2001). ただし , そのファンデァポル方程式の計算の間違いを志波康博氏に指摘訂正されている.論理は正しい.
→
K.\ Nozaki and Y.\ Oono, ``Renormalization-group theoretical reduction,'' Phys.\ Rev.\ E {\bf 63}, 046101 (2001) の計算ミスの修正と論理の詳細は Y. Oono and Y. Shiwa, ``Reductive renormalization of the phase-field crystal equation’’Phys. Rev. E {\bf 86}, 061138 (2012).
(24)p191(脚註14) 死んだ URLの取り替え
概要として , たとえば{ ¥tt http://online.redwoods.cc.ca.us/instruct/darnold/deproj/Sp98/Gabe/ }参照. B.¥ P.¥ Belousov 1893-1970については{¥tt http://people.musc.edu/$¥sim$alievr/belous.html }. 科学をやめたベルーソフに深い共感を覚える.そこにいかにして A.¥ M.¥ Zhabotinskyが関わってきたかも書いてある.
→
概要として , たとえば {¥tt http://www.scholarpedia.org/article/Belousov-Zhabotinsky_reaction }参照. B.¥ P.¥ Belousov 1893-1970については{¥tt http://people.musc.edu/$¥sim$alievr/belous.html } に彼がなぜ科学をやめたかなどが書いてあり深い共感を覚えたが , 今これを見ることはできず代わりもない.
(31)p232(脚註11) この章の背後に 現時点 ですでに千ページ近い講義ノート {¥em Integrative Natural History I } (イリノイ大学, 慶應義塾大学, 早稲田大学での集中講義のノート)があることも脚注が肥大している理由である.
→
この章の背後に 2010年 ですでに千ページ近い講義ノート {¥em Integrative Natural History} (イリノイ大学, 慶應義塾大学, 早稲田大学での集中講義のノート ; 2020年で16,000ページをこえる )があることも脚注が肥大している理由である.
(32)p238(脚註17) 文献更新
{¥bf 56}, 325 (2006) ; 3/4-乗則は普遍的でもなく, よくて統計的傾向とでも見られるべきものであ る. あるいは遺伝子やタンパク質の相互作用ネットワークがスケールフリーであるというよ
うなことがしばらくまことしやかに唱えられたが , これは明確にデータの不完全さによるも
のである.たとえば , N.¥ Pr¥v{z}lj, D.¥ G.¥ Corneil and I.¥ Jurisica, ``Modeling interactome: scale-free or geometric?'' Bioinformatics {¥bf 20}, 3508 (2005) 参照
→
{\bf 56}, 325 (2006), Kolokotrones et al., ``Curvature in metabolic scaling,'' Nature {¥bf 464}, 753 (2010),
DeLong et al., ``Shifts in metabolic scaling, production, and efficiency across major evolutionary transitions of life,’’
Proc. Nat. Acad. Sci. {¥bf 107}, 12941 (2010)など. あるいは遺伝子やタンパク質の相互作用ネットワークがスケール
フリーであるというようなことがしばらくまことしやかに唱えられたが , 一般的批判として
A. Clauset, C. R. Shalizi and M. E. J. Newman, ``Power-Law Distributions in Empirical Data’’, SIAM Review {¥bf 51}, 661 (2009).
(33)p240(脚註23) 文献更新
{\bf 《ヒトの進化》} ヒトの進化について
の最近のまとめは , C.\ Stringer, ``Out of Ethiopia,'' Nature {\bf 423}, 692 (2003); O.\ Bar-Yosef, ``The upper paleolithic revolution,'' Ann.\ Rev.\ Anthrop.\ {\bf 31}, 363 (2002)など. われわれは 18万年前に発生し, 言語などの文化複合は12-11万年前に発生した(中石器革命)と言われている (ただし, これにはまったく証拠がないと批判する人々もいる).
→
{\bf 《ヒトの進化》}われわれは18万年前に発生し, 言語などの文化複合は12-11万年前に発生した(中石器革命)と言われている (O.\ Bar-Yosef, ``The upper paleolithic revolution,'' Ann.\ Rev.\ Anthrop.\ {\bf 31}, 363 (2002)).最近の知見についてはM. C. Campbell, {\em et al}., ``The peopling of the African continent and the diaspora into the new world,'' Curr. Op. Gen. Dev. {\bf29}, 120 (2014); F. Racimo {\em et al}., ``Evidence for archaic adaptive introgression in humans,'' Nature Rev. Gen. {\bf 16}, 359 (2015) など参照.
(35) p260(10行目から) 名称が更新された (および記述の精密化)
を最も多くとどめた分類群に属しているということになる.ここでは詳細を論じないが , われわれの属する Unikonta というグループは真核生物の共通祖先の形質を 最もよく保存している .
→
を最も多くとどめた分類群に属しているということになる.ここでは詳細を論じないが , われわれの属する Amorphea というグループは真核生物の共通祖先の形質を よく保存している成員を含む .
(36)p264(7行目) 生命の歴史を分析してすぐ気がつくのは , 真核生物¥index{しんかくせいぶつ@真核生物}の 発
生 , 多細胞生物¥index{たさいぼうせいぶつ@多細胞生物 multicellular organisms}の発生, そして多分陸上動物の発生 などが大気中の酸素分圧と強く関係しているこ
とである
¥footnote{たとえば, ローマーギャップ(Romer's gap)¥index{ろーまーぎゃっぷ@ローマーギャップ Romer’s gap} を見よ. R.¥ A.¥ Berner, ``Confirmation of Romer’s
Gap as a low oxygen interval constraining the timing of initial arthropod and vertebrate terrestrial-
ization,'' Proc.¥ Nat.¥ Acad.¥ Sci.¥ {¥bf 103}, 16818 (2006). }.
生きものに大気の組成がいつ都合よくなるか予見できるわけがな
いから , この意味することは, たとえば, 多細胞化 の試みはいつもなされている
のだがいつも酸素分圧が不充分でうまくいかない.しかし , ひとたび酸素分圧
がある閾値を超えると 多細胞化 の試みが成功するということである.つまり ,
生物側に多細胞化するについて制約などない.
→
生命の歴史を分析してすぐ気がつくのは , 真核生物¥index{しんかくせいぶつ@真核生物}の 多
様化 , 多細胞生物¥index{たさいぼうせいぶつ@多細胞生物 multicellular organisms}の多様化 などが大気中の酸素分圧と強く関係しているこ
とである .
¥footnote{先にはローマーギャップ(Romer's gap)¥index{ろーまーぎゃっぷ@ローマーギャップ Romer’s gap} を例に挙げていたがこれは化石資料の
偏りによるギャップであるという :Smithson et al., ``Earliest Carboniferous tetrapod and arthropod faunas from Scotland populate Romer’s Gap,
Proc. Nat.Acad.Sci., {¥bf 109), 4532 (2012) }.
生きものに大気の組成がいつ都合よくなるか予見できるわけがな
いから , この意味することは, たとえば, 多細胞生物の多様化 の試みはいつもなされている
のだがいつも酸素分圧が不充分でうまくいかない.しかし , ひとたび酸素分圧
がある閾値を超えると その 試みが成功するということである.つまり ,
生物側に 多様化 するについて制約などない.
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
(37) p269
{\bf (動物)分類の常識}\index{せいぶつぶんるい@生物分類 Phylogenetic taxoomy}\\ われわれ Vertebrata (脊椎動物)は, Cephalochordata (頭索動物, ナメクジウオなど)およ
び Urochordata (尾索動物, ホヤなど)とともにChordata (脊索動物)に属している.Chor-
dataは Xenoturbellida, Echinodermata (棘皮動物, ウニ, ヒトデ, ウミユリなど)およびHemi-
chordata (半索動物)とともにDeuterostomia (後口動物)としてまとめられる.Deuterosto- miaは Bilateria (左右相称動物, これはほとんどの無脊椎動物を含む)の三大区分の一つ
であり後の二群は Ecdysozoa [Arthropoda (節足動物, エビ, ムカデ, クモなど), Nematoda
(線虫動物)など を含む ]とLophotrochozoa [Mollusca (軟体動物, 貝, タコなど), Annelida
(環形動物, ミミズ, ヒル, ゴカイなど), Brachiopoda (腕足動物, シャミセンガイなど)など
を含む] である . BilateriaとCnidaria (刺胞動物, イソギンチャク, ヒドラ, クラゲなど)を あわせてEumetazoa (真性後生動物)とよぶ.これにPorifera (海綿動物, カイメン, カイロ
ウドウケツなど)などをあわせたものがMetazoa (後生動物, 要するに動物のこと)である
(著者はEumetazoaにPlacozoaやCtenophoraを含めたくない) . MetazoaとChoanoflag-
ellata (襟鞭毛虫, {\em Monosiga}など)をあわせたグループはFungi (菌類)と近縁であわせて Opisthokontaという Eucarya の一つの界 (kingdom)を作る. Eucarya のなかで
OpisthokontaはAmoebozoa (アメーバとか粘菌を含む)とともに Unikonta という Eucarya
を 二大別 するグループに属する ( 残りは Bikonta とよばれ , ふつうの植物やホウサンチュウ
やコンブを含む)\footnote{{\bf 《真核生物の五界》 }たとえば, P. J. Keeling {\em et al}., ``The tree of eukaryotes,'' Trends Ecol.\ Evol.\ {\bf 20}, 670 (2005) 参照.ただし本書はUnikontaを二分するので六界システムで説明している.}.そしてBacteria, ArchaeaおよびEucaryaが生きものの世界全体を構
成する.
\end{quote}
}
→
{\bf (動物)分類の常識}\index{せいぶつぶんるい@生物分類 Phylogenetic taxoんomy}\\
われわれ Vertebrata (脊椎動物)は, Cephalochordata (頭索動物, ナメクジウオなど)およ
び Urochordata (尾索動物, ホヤなど)とともにChordata (脊索動物)に属している.Chor-
dataはEchinodermata (棘皮動物, ウニ, ヒトデ, ウミユリなど)およびHemichordata (半
索動物 )とともにDeuterostomia (後口動物)としてまとめられる.DeuterostomiaはEcdysozoa
[Arthropoda (節足動物, エビ, ムカデ, クモなど), Nematoda (線虫動物)など]とLopho- trochozoa [Mollusca (軟体動物, 貝, タコなど), Annelida (環形動物, ミミズ, ヒル, ゴカイなど),
Brachiopoda (腕足動物, シャミセンガイなど)など] を含む Protostomia(前口動物)とともに
Bilateria (左右相称動物, これはほとんどの無脊椎動物を含む)の大部分を占める(残りは
Xenacoelomorpha)Nephrozoaを構成する. BilateriaとCnidaria (刺胞動物, イソギンチャク,
ヒドラ , クラゲなど)をあわせてEumetazoa (真性後生動物)とよぶ.これにPorifera (海綿動物) などをあわせたものが Metazoa (後生動物, 要するに動物のこと)である.MetazoaとChoano-
flagellata (襟鞭毛虫, {\em Monosiga}など)をあわせたグループはFungi (菌類)と近縁であわせて
Opisthokontaという Eukaryota(真核生物) の一つの界 (kingdom)を作る. Eukaryota のなかで Opisthokontaは
Amoebozoa (アメーバとか粘菌を含む)とともに Amorphea という Eukaryota を ほぼ二分 するグループ
に属する ( もう一方は Diaphoretickes とよばれ , ふつうの植物やホウサンチュウやコンブを含む)\footnote{{\bf 《真核生物の大分類》 } F. Burki, ``The Eukaryotic Tree of Life from a Global
Phylogenomic Perspective,'' Cold Spring Harb Perspect Biol. {\bf 6}, a016147 (2014)が一応公平に見えるがまだ流動的である.
}.
\end{quote}
}
(2) p12(註8行目): 核生物 megaeucarya }は体節などの繰返しが単位になるが, くりかえし 単位の大きさは細胞
→
核生物 megaeucaryota }は体節などの繰返しが単位になるが, 繰返し 単位の大きさは細胞
(3) p20(課題1.4.1最終行) より直接的なものもある.
→
より直接的なものもある のだ .
(4) p20(脚注38) しかし ファインマンでさえ ...
→
ファインマンでさえ ...
(5) p21(3行目) り , 疑 似概念だと思っている人も多数いよう. ...
→
り , 擬 似概念だと思っている人も多数いよう. ...
(6) p26(註49) 地球の生物は , バクテリア(Bacteria真性細菌\index{しんせいさいきん@真性細菌 Bacteria}), アーキア(Archaea古細菌)\index{あーきあ@アーキア Archaea}と真核生物(Eucarya)の3領域(domain)\index{りょういき@領域 domain}に大分類され る (アーキアは単系統群ではないようであるが) .われわれは真核生物の 6界(6 kingdoms)の中の キノコと動物を含むグループの一員である.
→
地球の生物は , かつては, バクテリア (Bacteria真性細菌\index{しんせいさいきん@真性細菌 Bacteria}), アーキア(Archaea古細菌)\index{あーきあ@アーキア Archaea}と真核生物(Eucarya)の3領域(domain)\index{りょういき@領域 domain}に大分類され ていた (改訂された結果についてはT. A. Williams, P. G. Foster, C. J. Cox and T. M. Embley, ``An archaeal origin of eukaryotes supports
only two primary domains of life,'' Nature {\bf 504), 231 (2013)参照). われわれは真核生物の 大分類では キノコと動物を含むグループの一員である.
(7) p29(註64下から3行目以降) ツェルメロの直接の動機がなんであったにせよ , 彼 の目的は ,「すべての矛盾を締め出す」に十分なだけ限定されていて, しかも....
→
ツェルメロの直接の動機がなんであったにせよ , 公理的集合論 の目的は ,「すべての矛盾を締め出す」に十分なだけ限定されていて, しかも....
(8) p31(A3 ラッセルパラドクス最後のパラグラフ) ラッセルパラドクスを避けるために標準的公理系 (Zermelo-Fraenkelの公理系)では$a \in a$が生じないように, `正則性の公理(foundation axiom) (FA)'というものを置く .この公理は与えられた集合が限りない `入れ籠構造'になっているのを禁止する, つま...
→
標準的公理系 (Zermelo-Fraenkelの公理系)では,`正則性の公理(foundation axiom) (FA)'というものがおかれている. この公理は与えられた集合が限りない `入れ籠構造'になっているのを禁止する, つま....
(9) p51(脚注31) Adv. Math. 4, 33 3 (1970)
→
Adv. Math. 4, 33 7 (1970)
(10) p57(5行目) $\omega\in \{0,1\}^{{\bm N}}$
→
$\omega\in \{0,1\}^{{\bm N} ^+ }$
(11) p61(脚注52) 「図式が可換である」とはどんなやり方で矢印にしたがって図形をたどっても結果に矛盾が生じないということ.
→
「つぎの図式が可換」という意味は,要するに.右上隅を通る経路に沿っても左下隅を通る経路に沿っても答えが一致するということ.
(12) p63(補註2.3.1 2行目) 能の (付2. 4 Aを見よ)カオスをほとんどすべて....
→
能の (付2. 3 Aを見よ)カオスをほとんどすべて....
(13) p63(補註2.3.1 4行目) $x_n = \cos (2^n \cos^{-1}(x_0)) $
→
$x_n = \sin^2 (2^n \sin^{-1} \sqrt{x_0}) $
(14) p82(下から2行目から) とすると , $\mu$-測度が正の集合$C$で$B \cap C = \{ \emptyset \} $かつ$\mu(C)<1 $であるようなもの
→
とすると , $\mu$-測度が正の集合$C$で$B \cap C = \emptyset$かつ$\mu(C)<1 $であるようなもの 波括弧除去
(15) p83(脚注102最後から2行目) たが , 皮肉なことにこれはエルゴード理論的に は 統計力学の基礎を与えようとする考え方に一層都合が悪い.
→
たが , 皮肉なことにこれはエルゴード理論的に統計力学の基礎を与えようとする考え方に は 一層都合が悪い.
(16) p120(脚注175第二パラグラフ) 量子統計力学 において対応する等重率原理はいかなる等しいエネルギーを持ったエネルギー固有状態も同じ確率で出現する , というものである.もちろんこのような原理は量子力学のみから導けはしない.
→
量子統計力学 の基礎づけは,古典論の場合と違い,本当に量子力学だけでいいのかどうかデリケートな問題である.
(17) p122(二番目のパラグラフ3行目) かし , 深刻な問題がある.これは事実上すでに述べたことなのだが, 数列 \fr{pipi}
→
かし , 深刻な問題がある.これは事実上すでに述べたことなのだが, p101の数列
(18) p131(脚注12) Amer. math. Soc.
→
Amer. Math. Soc.
(19) p168(脚注87下から二行目) 質だった. これが結局微分方程式のくりこみ理論の本質だった . このことは ...
→
質だった.このことは ... ( 重複した文を除去 )
(20) p175(脚注94最後の行) 鈴木増 男 氏
→
鈴木増 雄 氏
(21) p177
式 (3.7.7), (3.7.8)および(3.7.9)で i/2 と書いてあるのはすべて i/8 の間違い,すなわち
\beq
y_1 = \frac{1}{2} A(1-|A|^2)te^{it} + \frac{i}{ 2 }A^3e^{3it} + \mbox{ c.c.}
\eeq
で与えられる.こうして $\epsilon$のオーダまでの解は \beq
y(t) = Ae^{it} + \epsilon \left[\frac{1}{2} A(1-|A|^2)te^{it} + \frac{i}{ 2 }A^3e^{3it}\right] + \mbox{ c.c.} \lb{barerayleigh}
\eeq
明らかに永年項がある.その理由は $y_1$についての式の非斉次項(右辺)が, 左
辺が表現する調和振動子と同じ振動数をもつ項 $e^{it}$を含むからだ.このよう
なわけで , 共鳴を克服するためにまたまた特異摂動の方法群が開発されたのだが,
われわれの処方はまったく前節と同じである. $t$を$(t-\tau)+\tau$とわけて$\tau$
を初期値に依存する定数 $A$の中にくりこんでしまう: くりこまれた摂動の結果は
\beq
y(t) = A(\tau) e^{it} + \epsilon \left[\frac{1}{2} A(\tau)(1-|A(\tau)|^2)(t-\tau)e^{it} + \frac{i}{ 2 }A(\tau)^3e^{3it}\right] + \mbox{ c.c.} + O(\epsilon^2) \lb{kyoumei}
\eeq
となる.
→
\beq
y_1 = \frac{1}{2} A(1-|A|^2)te^{it} + \frac{i}{ 8 }A^3e^{3it} + \mbox{ c.c.}
\eeq
で与えられる.こうして $\epsilon$のオーダまでの解は
\beq
y(t) = Ae^{it} + \epsilon \left[\frac{1}{2} A(1-|A|^2)te^{it} + \frac{i}{ 8 }A^3e^{3it}\right] + \mbox{ c.c.} \lb{barerayleigh}
\eeq
明らかに永年項がある.その理由は $y_1$についての式の非斉次項(右辺)が, 左
辺が表現する調和振動子と同じ振動数をもつ項 $e^{it}$を含むからだ.このよう
なわけで , 共鳴を克服するためにまたまた特異摂動の方法群が開発されたのだが,
われわれの処方はまったく前節と同じである. $t$を$(t-\tau)+\tau$とわけて$\tau$
を初期値に依存する定数 $A$の中にくりこんでしまう: くりこまれた摂動の結果は
\beq
y(t) = A(\tau) e^{it} + \epsilon \left[\frac{1}{2} A(\tau)(1-|A(\tau)|^2)(t-\tau)e^{it} + \frac{i}{ 8 }A(\tau)^3e^{3it}\right] + \mbox{ c.c.} + O(\epsilon^2) \lb{kyoumei}
\eeq
となる.
(22) p179(脚註98) K.\ Nozaki and Y.\ Oono, ``Renormalization-group theoretical reduction,'' Phys.\ Rev.\ E {\bf 63}, 046101 (2001). ただし , そのファンデァポル方程式の計算の間違いを志波康博氏に指摘訂正されている.論理は正しい.
→
K.\ Nozaki and Y.\ Oono, ``Renormalization-group theoretical reduction,'' Phys.\ Rev.\ E {\bf 63}, 046101 (2001) の計算ミスの修正と論理の詳細は Y. Oono and Y. Shiwa, ``Reductive renormalization of the phase-field crystal equation’’Phys. Rev. E {\bf 86}, 061138 (2012).
(23) p184(脚註110) Physica D 205, 3 07 (2005)
→
Physica D 205, 2 07 (2005).
(24)p191(脚註14) 死んだ URLの取り替え
概要として , たとえば{ ¥tt http://online.redwoods.cc.ca.us/instruct/darnold/deproj/Sp98/Gabe/ }参照. B.¥ P.¥ Belousov 1893-1970については{¥tt http://people.musc.edu/$¥sim$alievr/belous.html }. 科学をやめたベルーソフに深い共感を覚える.そこにいかにして A.¥ M.¥ Zhabotinskyが関わってきたかも書いてある.
→
概要として , たとえば {¥tt http://www.scholarpedia.org/article/Belousov-Zhabotinsky_reaction }参照. B.¥ P.¥ Belousov 1893-1970については{¥tt http://people.musc.edu/$¥sim$alievr/belous.html } に彼がなぜ科学をやめたかなどが書いてあり深い共感を覚えたが , 今これを見ることはできず代わりもない.
(25) p193(3行目) 地がないからだ . 「 実装」 (implementation)....
→
地がないからだ . 「 実装」 (implementation)....( スペース )
(26) p212(脚注56最後の行) URL変更 http://www-history.mcs.st-andrews.ac.uk/Biographies/Lanczos.html
(27) p215(脚注64第1行目) J.\ L.\ Lebowitz, J.\ Marro ,a nd K.\ H.\ Kalos, ``Dynamical ....
→
J.\ L.\ Lebowitz, J.\ Marro , a nd K.\ H.\ Kalos, ``Dynamical ....( スペース )
(28) p218(脚注66下から2行目) ....N.-C.\ Wong and C.\ M.\ Knobler, J.\ Che r m.\ Phys.\
→
....N.-C.\ Wong and C.\ M.\ Knobler, J.\ Chem.\ Phys.\
(29) p221(脚注73下から2行目) 216, 229 (1963); {\bf 5}, 1 0 (1964).ただし, ...
→
216, 229 (1963); {\bf 5}, 6 0 (1964).ただし, ...
(30) p224(下から7行目) 肢芽の先端部分の進行帯(progressiv ez one)...
→
肢芽の先端部分の進行帯(progressiv e z one)... ( スペース )
(31)p232(脚註11) この章の背後に 現時点 ですでに千ページ近い講義ノート {¥em Integrative Natural History I } (イリノイ大学, 慶應義塾大学, 早稲田大学での集中講義のノート)があることも脚注が肥大している理由である.
→
この章の背後に 2010年 ですでに千ページ近い講義ノート {¥em Integrative Natural History} (イリノイ大学, 慶應義塾大学, 早稲田大学での集中講義のノート ; 2015年で4000ページをこえる )があることも脚注が肥大している理由である.
(32)p238(脚註17) 文献更新
{¥bf 56}, 325 (2006) ; 3/4-乗則は普遍的でもなく, よくて統計的傾向とでも見られるべきものであ る. あるいは遺伝子やタンパク質の相互作用ネットワークがスケールフリーであるというよ
うなことがしばらくまことしやかに唱えられたが , これは明確にデータの不完全さによるも
のである.たとえば , N.¥ Pr¥v{z}lj, D.¥ G.¥ Corneil and I.¥ Jurisica, ``Modeling interactome: scale-free or geometric?'' Bioinformatics {¥bf 20}, 3508 (2005) 参照
→
{\bf 56}, 325 (2006), Kolokotrones et al., ``Curvature in metabolic scaling,'' Nature {¥bf 464}, 753 (2010),
DeLong et al., ``Shifts in metabolic scaling, production, and efficiency across major evolutionary transitions of life,’’
Proc. Nat. Acad. Sci. {¥bf 107}, 12941 (2010)など. あるいは遺伝子やタンパク質の相互作用ネットワークがスケール
フリーであるというようなことがしばらくまことしやかに唱えられたが , 一般的批判として
A. Clauset, C. R. Shalizi and M. E. J. Newman, ``Power-Law Distributions in Empirical Data’’, SIAM Review {¥bf 51}, 661 (2009).
(33)p240(脚註23) 文献更新
{\bf 《ヒトの進化》} ヒトの進化について
の最近のまとめは , C.\ Stringer, ``Out of Ethiopia,'' Nature {\bf 423}, 692 (2003); O.\ Bar-Yosef, ``The upper paleolithic revolution,'' Ann.\ Rev.\ Anthrop.\ {\bf 31}, 363 (2002)など. われわれは 18万年前に発生し, 言語などの文化複合は12-11万年前に発生した(中石器革命)と言われている (ただし, これにはまったく証拠がないと批判する人々もいる).
→
{\bf 《ヒトの進化》}われわれは18万年前に発生し, 言語などの文化複合は12-11万年前に発生した(中石器革命)と言われている (O.\ Bar-Yosef, ``The upper paleolithic revolution,'' Ann.\ Rev.\ Anthrop.\ {\bf 31}, 363 (2002)).最近の知見についてはM. C. Campbell, {\em et al}., ``The peopling of the African continent and the diaspora into the new world,'' Curr. Op. Gen. Dev. {\bf29}, 120 (2014); F. Racimo {\em et al}., ``Evidence for archaic adaptive introgression in humans,'' Nature Rev. Gen. {\bf 16}, 359 (2015) など参照.
(34)p245(脚註38下から2行目) {¥em Physics of Self-organization Systems} (edi t ted
→
{¥em Physics of Self-organization Systems} (edited
(35) p260(10行目から) 名称が更新された (および記述の精密化)
を最も多くとどめた分類群に属しているということになる.ここでは詳細を論じないが , われわれの属する Unikonta というグループは真核生物の共通祖先の形質を 最もよく保存している .
→
を最も多くとどめた分類群に属しているということになる.ここでは詳細を論じないが , われわれの属する Amorphea というグループは真核生物の共通祖先の形質を よく保存している成員を含む .
(36)p264(7行目) 生命の歴史を分析してすぐ気がつくのは , 真核生物¥index{しんかくせいぶつ@真核生物}の 発
生 , 多細胞生物¥index{たさいぼうせいぶつ@多細胞生物 multicellular organisms}の発生, そして多分陸上動物の発生 などが大気中の酸素分圧と強く関係しているこ
とである
¥footnote{たとえば, ローマーギャップ(Romer's gap)¥index{ろーまーぎゃっぷ@ローマーギャップ Romer’s gap} を見よ. R.¥ A.¥ Berner, ``Confirmation of Romer’s
Gap as a low oxygen interval constraining the timing of initial arthropod and vertebrate terrestrial-
ization,'' Proc.¥ Nat.¥ Acad.¥ Sci.¥ {¥bf 103}, 16818 (2006). }.
生きものに大気の組成がいつ都合よくなるか予見できるわけがな
いから , この意味することは, たとえば, 多細胞化 の試みはいつもなされている
のだがいつも酸素分圧が不充分でうまくいかない.しかし , ひとたび酸素分圧
がある閾値を超えると 多細胞化 の試みが成功するということである.つまり ,
生物側に多細胞化するについて制約などない.
→
生命の歴史を分析してすぐ気がつくのは , 真核生物¥index{しんかくせいぶつ@真核生物}の 多
様化 , 多細胞生物¥index{たさいぼうせいぶつ@多細胞生物 multicellular organisms}の多様化 などが大気中の酸素分圧と強く関係しているこ
とである .
¥footnote{先にはローマーギャップ(Romer's gap)¥index{ろーまーぎゃっぷ@ローマーギャップ Romer’s gap} を例に挙げていたがこれは化石資料の
偏りによるギャップであるという :Smithson et al., ``Earliest Carboniferous tetrapod and arthropod faunas from Scotland populate Romer’s Gap,
Proc. Nat.Acad.Sci., {¥bf 109), 4532 (2012) }.
生きものに大気の組成がいつ都合よくなるか予見できるわけがな
いから , この意味することは, たとえば, 多細胞生物の多様化 の試みはいつもなされている
のだがいつも酸素分圧が不充分でうまくいかない.しかし , ひとたび酸素分圧
がある閾値を超えると その 試みが成功するということである.つまり ,
生物側に 多様化 するについて制約などない.
(37) p269
{\bf (動物)分類の常識}\index{せいぶつぶんるい@生物分類 Phylogenetic taxoomy}\\ われわれ Vertebrata (脊椎動物)は, Cephalochordata (頭索動物, ナメクジウオなど)およ
び Urochordata (尾索動物, ホヤなど)とともにChordata (脊索動物)に属している.Chor-
dataは Xenoturbellida, Echinodermata (棘皮動物, ウニ, ヒトデ, ウミユリなど)およびHemi-
chordata (半索動物)とともにDeuterostomia (後口動物)としてまとめられる.Deuterosto- miaは Bilateria (左右相称動物, これはほとんどの無脊椎動物を含む)の三大区分の一つ
であり後の二群は Ecdysozoa [Arthropoda (節足動物, エビ, ムカデ, クモなど), Nematoda
(線虫動物)など を含む ]とLophotrochozoa [Mollusca (軟体動物, 貝, タコなど), Annelida
(環形動物, ミミズ, ヒル, ゴカイなど), Brachiopoda (腕足動物, シャミセンガイなど)など
を含む] である . BilateriaとCnidaria (刺胞動物, イソギンチャク, ヒドラ, クラゲなど)を あわせてEumetazoa (真性後生動物)とよぶ.これにPorifera (海綿動物, カイメン, カイロ
ウドウケツなど)などをあわせたものがMetazoa (後生動物, 要するに動物のこと)である
(著者はEumetazoaにPlacozoaやCtenophoraを含めたくない) . MetazoaとChoanoflag-
ellata (襟鞭毛虫, {\em Monosiga}など)をあわせたグループはFungi (菌類)と近縁であわせて Opisthokontaという Eucarya の一つの界 (kingdom)を作る. Eucarya のなかで
OpisthokontaはAmoebozoa (アメーバとか粘菌を含む)とともに Unikonta という Eucarya
を 二大別 するグループに属する ( 残りは Bikonta とよばれ , ふつうの植物やホウサンチュウ
やコンブを含む)\footnote{{\bf 《真核生物の五界》 }たとえば, P. J. Keeling {\em et al}., ``The tree of eukaryotes,'' Trends Ecol.\ Evol.\ {\bf 20}, 670 (2005) 参照.ただし本書はUnikontaを二分するので六界システムで説明している.}.そしてBacteria, ArchaeaおよびEucaryaが生きものの世界全体を構
成する.
\end{quote}
}
→
{\bf (動物)分類の常識}\index{せいぶつぶんるい@生物分類 Phylogenetic taxoんomy}\\
われわれ Vertebrata (脊椎動物)は, Cephalochordata (頭索動物, ナメクジウオなど)およ
び Urochordata (尾索動物, ホヤなど)とともにChordata (脊索動物)に属している.Chor-
dataはEchinodermata (棘皮動物, ウニ, ヒトデ, ウミユリなど)およびHemichordata (半
索動物 )とともにDeuterostomia (後口動物)としてまとめられる.DeuterostomiaはEcdysozoa
[Arthropoda (節足動物, エビ, ムカデ, クモなど), Nematoda (線虫動物)など]とLopho- trochozoa [Mollusca (軟体動物, 貝, タコなど), Annelida (環形動物, ミミズ, ヒル, ゴカイなど),
Brachiopoda (腕足動物, シャミセンガイなど)など] を含む Protostomia(前口動物)とともに
Bilateria (左右相称動物, これはほとんどの無脊椎動物を含む)の大部分を占める(残りは
Xenacoelomorpha)Nephrozoaを構成する. BilateriaとCnidaria (刺胞動物, イソギンチャク,
ヒドラ , クラゲなど)をあわせてEumetazoa (真性後生動物)とよぶ.これにPorifera (海綿動物) などをあわせたものが Metazoa (後生動物, 要するに動物のこと)である.MetazoaとChoano-
flagellata (襟鞭毛虫, {\em Monosiga}など)をあわせたグループはFungi (菌類)と近縁であわせて
Opisthokontaという Eukaryota(真核生物) の一つの界 (kingdom)を作る. Eukaryota のなかで Opisthokontaは
Amoebozoa (アメーバとか粘菌を含む)とともに Amorphea という Eukaryota を ほぼ二分 するグループ
に属する ( もう一方は Diaphoretickes とよばれ , ふつうの植物やホウサンチュウやコンブを含む)\footnote{{\bf 《真核生物の大分類》 } F. Burki, ``The Eukaryotic Tree of Life from a Global
Phylogenomic Perspective,'' Cold Spring Harb Perspect Biol. {\bf 6}, a016147 (2014)が一応公平に見えるがまだ流動的である.
}.
\end{quote}
}
(38) p272(脚注93第2行目) Han, S.\ Batey, A.\ A.\ Nickson, S.\ A.\ Teichmann and J.\ Clarke ,・`` The folding and evolution of
→
Han, S.\ Batey, A.\ A.\ Nickson, S.\ A.\ Teichmann and J.\ Clarke , `` The folding and evolution of