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ウォウズ対マイヤー
C. R. Woese, “Default taxonomy: Ernst Mayr’s view of the microbial world,” Proc. Nat. Acad. Sci., 95 11043 (1998): その最後のくだり: 「マイヤー氏の生物学は進化の終わりの10 億年を反映する; 私のははじめの30 億年である.彼の生物学は多細胞生物とその進化である; 私のは普遍的共通祖先とその直系の子孫についてだ.彼の生物学は視覚的経験と直接的観察に基づく.私のは直接見ることもさわることもできない; それは分子の,遺伝子とそれから推論された歴史についての生物学である.マイヤー氏にとっては進化とは表現形についてのことがらである.私にとって進化とは第一義的に進化過程であってその結果ではない.この二つの視点からは生物の科学は大変違っている.そしてその将来はさらに違っている.」