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時間相関関数
q ( t )を時刻 t におけるある(統計的に定常的な)物理量であるとする。簡単のためそのアンサンブル平均がゼロであるとする。 C ( t ) ¥equiv 〈 q ( t ) q (0)〉(ここで 〈 〉 は初期条件について¥muを重みとして平均するアンサンブル平均である)を q の時間相関関数という。定常的な系では |C(t)|<= C(0)であることが 〈(q(t)-q(0))^2〉 >= 0からわかる(定常性から 〈q(t)^2〉 = 〈q(0)^2〉 に注意)。だから傾向としては時間相関関数は時間が経つにつれて小さくなるのが普通。時間相関関数は輸送現象を理解するとき枢要な量として非平衡統計力学に現れる。非平衡統計力学には推薦できるような教科書はない。)